Okamoto Ladies' Clinic

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(2021年新着情報)

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(2021年各種案内)

モニター付き顕微鏡、生体情報モニターの導入(2021年4月)

ウイルス・細菌・ニオイ・湿度対策(2021年3月)

吸引娩出器(2021年2月)

本年もよろしくお願い申し上げます(2021年1月)

『異邦人』から『ペスト』へ(2021年4月)

誰にでも平等に不平等はやってくる(2021年3月)

C'est la vie !(2021年2月)

新春雑感(2021年1月)





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(2021年新着情報)

モニター付き顕微鏡、生体情報モニターの導入(2021年4月)

病理組織や細胞、膣分泌物、精子の状態などを、画面で実際に見ていただけるように、 モニター付き顕微鏡を診察室に設置しました。

また、手術や分娩の際に使用する生体情報モニターを新たに1台導入いたしました。

それぞれ、日常診療に役立てたいと思います。

 

 

 

 

ウイルス・細菌・ニオイ・湿度対策(2021年3月)

昨今の状況を鑑み、ウイルス・細菌・ニオイ・湿度対策として、当院も各スポットに次亜塩素酸空間除菌脱臭機を、各部屋に加湿空気清浄機を備えました。

引き続いて、診療施設の消毒、各種感染予防対策を徹底いたします。

 

 

吸引娩出器(2021年2月)

新しい吸引娩出器を導入しました。

新生児の口腔、鼻腔の吸引や吸引娩出術、開腹手術時などに使用します。(従来使用器具もバックアップとして残します。)

 

 

 

本年もよろしくお願い申し上げます(2021年1月)

例年と異なり、特殊な環境下で迎える新年です。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 



TOPICS
(2021年各種案内)

『異邦人』から『ペスト』へ(2021年4月)

 中学生の頃、クラスメートに国語の教科書ガイドを見せてもらい、“すごい、全部書いてある”と興奮したことを覚えています。“常識的な授業や定期考査をする有体な国語教師ならイチコロやな”と思いましたが、中高時代の私は“学校や教師に反抗的な方がカッコイイ、通常とは異なる解釈でイケ”と思うバカな生徒だったので、意地でも教科書ガイドは使えませんでした。

 昨年からのコロナ禍で、74年前に刊行されたアルベール・カミュの『ペスト』は世界的なベストセラーになっており、私も遅ればせながら再読しました。その後、カミュの最初の小説である『異邦人』とサルトルがその「正確な注釈」であり「哲学的翻訳」とした『シーシュポスの神話』を何十年か振りに読み、次に中条省平氏の『アルベール・カミュ ペスト 果てしなき不条理との闘い』を手に取りました。(順番が逆でなくて良かった。)中条氏著書はカミュを知る手引きとして、“良くできた教科書ガイドみたいな本だ”と思いました。

 キリスト教では「=創造主」が多き「人間」に救いを与えるためにただ一人の子供である「イエス・キリスト」をこの世に送りました。魂や霊という本質が人間の肉体に先行しています。 一方、ピタゴラス学派やエレア派からソクラテス、プラトン、アリストテレスへと繋がる古代ギリシア哲学からデカルトらの近代哲学に至る理性主義があります。

 「実存は本質に先立つ」“L'existence précède l'essence”(サルトル)という“実存主義は、キリスト教的世界観と理性中心主義的な世界観の両方を否定する革命である。”と中条氏は述べており、当時は衝撃的かつ熱狂的に迎えられたのでしょう。(やがて、構造主義の祖クロード・レヴィ=ストロースに批判されるのですが。)
 “カミュの哲学的著作『反抗的人間』は友人であったサルトルとの間に「革命か反抗か」という論争を生み、カミュはサルトルから絶交を宣言されます。サルトルとカミュは、世界が不条理であり悲惨であるという現実をまず直視するという点で同一の地平から出発していましたが、サルトルがその先に革命を含む政治的手段によるより良き未来の社会建設という歴史的必然を信じたのに対し、カミュはそうした理念が不可避的にもたらす暴力の悲惨さから目をそらすことができなかった。”と述べているのは、『異邦人』と『ペスト』を読んだ読者なら誰でも理解できます。

 “『異邦人』のムルソーの場合のように、母親が死んだって悲しまなくていいじゃないか、太陽のせいで人を殺してもいいじゃないか、と世界の不条理性に気づいた人間が、人間も不条理であって構わないのではないか、とその不条理をみずから実践してしまうことがある。これがおそらく、人間が不条理に対応するときの第一段階である。”
 “そんな不条理の第一段階のあとに、そういう自己を客観視して、世界の不条理に気づいた人間の不条理性にさらに気づいてしまった人間が、ではその不条理をどう乗りこえることができるのか、と考える方向が生まれてくる。これが『ペスト』以降の第二段階である。そこでは世界の不条理と人間の不条理を分けて考え、不条理を二重に意識した人間の生き方や行動の仕方を探究するという姿勢が打ち出される。”

 私にとっては冗長と感じられる部分もあった『ペスト』です。(あっという間に読める『異邦人』と比べて、『ペスト』はページを捲るスピードが遅い。)村上春樹の『一人称単数』、森見登美彦の『四畳半タイムマシンブルース』、原田マハの『デトロイト美術館の奇跡』、江口聡編・監訳の『妊娠中絶の生命倫理 哲学者たちは何を議論したか』などと並行して再読破すると、ようやく“時代が変わっても、その時代ごとにふさわしい読み方を許容する幅の広さが、優れた文学作品の条件だと思う。”と『ペスト』を評価する中条省平氏に共感できました。

 

 

誰にでも平等に不平等はやってくる(2021年3月)

 京大的アホがなぜ必要か(2020年12月)で述べた、森毅先生の“誰にでも平等に不平等はやってくる”は金言です。

 例えば現在、新型コロナウイルス感染症対策で行政が行っている支援策が不平等だ、と感じる方が多数おられます。原資は国民の税金ですので、特定業種だけ恩恵を受けたり、特定の人だけ得をしたり、確かに不公平感はあります。しかしながら、納税自体がみなに公平なわけでもないし、国民全員に平等に支援策を行うのはまず不可能です。(決して、与党の新型コロナウイルス感染症対策を容認しているわけではなく、今年中には衆議院議員選挙もありますし、むしろ厳しくお灸を据えるべきとは思います。しかしながら、対案をきちんと出せる、政権を任すことができる野党が存在しないのは、日本国にとって実に不幸なことです。)

 そもそも、現実の世の中は、不平等かつ不公平です。お金持ちの家に生まれるかどうか、生まれつき容姿が端麗かどうか、地頭がよいかどうか、運動神経が発達しているかどうか、など先天的なことは自分ではどうしようもありません。自分の努力により、資産家になったり、オシャレでカッコよくなったり、戦略的頭脳を持ったり、優秀なアスリートになったりする人は世の中にたくさんおられます。人は他人と自分を比較してしまうので、きっと優れている部分も多々あるのに、自分が劣っている部分に関して、不平等だと嘆きがちです。(他人のことが気にならない少数の人たちもいますが。)

 もともと奴隷だったというストア派の哲学者エピクテトスは言っています。“自分に欠けているものを嘆くのではなく、自分の手元にあるもので大いに楽しむものこそ賢者である。”、“自分の意見、願望、欲望は自身がコントロールできる範囲にあるが、容姿やどんな家に生まれるか、他人にどう思われるかは、コントロールできる範囲の外にある事柄だ。”、そして、“幸福への道はただ一つしかない。それは、意志の力でどうにもならない物事は悩んだりしないことである。”古代ギリシアの頃から、人間の本質は変わっていません。

 

C'est la vie !(2021年2月)

 “恥の多い生涯を送ってきました。”は太宰治の「人間失格」の第一の手記の始まりの有名な文章である。人生を振り返って赤面するような言動や失敗は誰にでもあるだろう。子供の頃や若い時分の粗相は若気の至りと笑い飛ばせるが、いい大人になってからも結構恥ずべき思い出がある。残念ながら、タイムトラベルして、しくじりの書き直しはできない。それも含めて、“C'est la vie”。時として、“Quelle journée”。

 

 

新春雑感(2021年1月)

 ここ最近は百貨店の和洋中巨匠のおせちか北新地の割烹のおせちが多かったですが、今年はイタリアンおせちにしました。そして、今春のお酒は新潟の「真野鶴」と「〆張鶴」です。いよいよ、今年の4月に第73回日本産科婦人科学会学術講演会が新潟で挙行されます。榎本隆之教授が会長の重責を担われ、従来のスタイルとWEBのHybrid形式の開催が予定されています。ご成功をお祈り致します。

 

 昨年の元日には思いもしなかった状況に世界が苦しんでいます。なんの落ち度も無いのに苦境に喘いでいる方々がいます。思いきって事業を中断して、捲土重来を図る方法もあります。事態の改善にはもう少し時間がかかるでしょうが、なんとか耐えていけますように。

 ふるさと納税(寄付)を昨年12月に初めて行いました。本来は自分の出身地や応援したい自治体に対して見返りなしで行うのが良いと思いますが、現実問題として利用者の多くは(私も)返礼品目当てです。住んでいる自治体からの流出はその75%が地方交付税として補填されるようですが、不交付団体では100%損失になります。一方、自分の家の経済的見地からはやらないと損です。税理士さんにお伺いして、限度額の45%くらいふるさと納税をしてみました。本年するかどうかは、考えてみます。

 



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